ウッドデッキ・ベンチのリノベ
2016.04.30
当社は営業の主軸は木造住宅の提供ですが、他にもいろいろな工事をすることがあります。
今回は教育施設の改修工事。
腐朽したベンチとウッドデッキを造り替えたり、新しい役目を与える仕事です。
造ってから20年程度経ったベンチ。虫食いに強いヒノキ材ですが、長年の風雨に晒され更新の時期に来ています。
一見何事もなさそうに見えますが、解体してみるとシロアリにかなり侵食されていました。
ヤマトシロアリ。地面からの湿気を受ける地上1mくらいまでの木材を侵食します。
ヤマトシロアリは日本に古来から見られる種で、乾燥に弱く湿気の及ぶ範囲でしか生息できません。
建築基準法でシロアリ対策が地上1m以上までとなっているのはこのためです。
ちなみに外来種の「イエシロアリ」は乾燥に強く、梁や屋根裏まで被害が広く、家全体に食害を受けることもあります。
弊社では新築時は構造全体にホウ酸成分の薬剤(人体に影響無し)を散布しています。
同じ理由で役目を終えるウッドデッキです。
北側で、常に湿気に晒される場所で、虫害に特に強いヒバ材でも侵食されていました。
造りなおしたベンチ。ヒノキ元来の耐虫害性に加え、耐侯のため、浸透性保護材を2回塗ってあり、長期耐久を狙っています。また、定期的に重ね塗りすることで長く維持することができます。
ウッドデッキの場所は違う用途にするため、連休明けに完成です。
すべての建築と構造物に新しい命を与え、価値を作り出す、山春建設です。