山春建設 建築士 山田のブログ
省エネ/断熱
2020.11.18
健康問題は寒い家のせい? Vol 5/5
昼間は暖かさが感じられる沼津市ですが、朝晩はめっきり寒くなりました。
ここまで寒い家と健康問題について4回に渡り考えてきましたが、最終回の今日は「肌のかゆみ」についてです。
冬と肌のかゆみ、簡単に連想できるのは「乾燥」ですね。
今回は湿度の対策も踏まえて解説していきましょう。
・肌のかゆみ
肌の乾燥、かゆみを防ごうと加湿しても、空気中の水蒸気は窓に冷やされて結露に変わってしまいます。
結露を防ぐ方法は以前にも書きましたが、家の断熱性を高くすること、特に熱を取得しやすい窓の断熱性が重要です。
と言っても外壁を壊して窓の交換をすると大きな工事になってしまいますので、手軽に取付けができる「内窓」をお勧めしています。
「内窓」のポイントは、外にあるもともとの窓より「内窓」の気密性を高くして、すきま風を少なくすること。
窓の断熱性が上がることで、結露を防止し、室内の湿度を高く保つことができます。
手軽にできる寒さ・乾燥対策、当社では様々なご提案をしています。
当社が造った暖かい家の施工事例は下記アドレスからお願いします。
2020.11.17
健康問題は寒い家のせい? Vol 4/5
冬になると必ずお言って良いほど聞く言葉があります。
冷え性を特に気にされている方も多いのではないでしょうか。
床がシンシンと冷えることを想像すると滅入ってきますね。
・冷え性
寒いと血行不良がおき、コリや関節痛、神経痛を誘発。
免疫力が低下するので、感染症などにつながりやすくなってしまいます。
体温が1度低下すると、免疫力は30%~40%も低下するそうです。
また、血行不良は生理痛や婦人科病、顔色が悪くなるなど様々な影響があります。
家の床は合板や無垢のフローリングでできている家が多いと思いますが、
真冬もそのままということはなく、手軽にできる床の冷たさ対策として絨毯を敷くこともあるでしょう。
「床の冷たさの感じ方」は別ブログでご紹介します。
新築や大規模リフォームでは床暖房を設置することも増えています。
床の温度を体温より2~3度高くすることで、低温やけどのリスクを抑えつつ快適に過ごす生活が実現できます。
ここまで4回に渡り掲載してきましたが、これらの症状が改善する家の断熱性能の境界が
研究結果で示されていますので、当社の新築や断熱リフォームはそれを基準に考えて提案しています。
当社の家造りのさらに詳しい情報は下記アドレスからお願いします。
2020.11.13
健康問題は寒い家のせい? Vol 3/5
「家が寒い」と起きる健康被害について考える3回目は・・
・アレルギー 喘息
についてです。
「寒い」ことと直接関係しているようには思えないかもしれませんが、
気温と湿度のアンバランスは、いろいろな被害の原点になり得るのです。
冬の暖房時に壁の中に侵入した高湿度の空気が冷たい外壁などに接して結露し、
カビが発生するとアレルギーや喘息を引き起こすこともあります。
結露が原因で起きる不具合はたくさんありますので、まず第一に、
結露を起こさせない
ことがとても大事なことです。
対策としては二重窓(内窓)を取り付ける、(大規模にはなりますが)壁の断熱材を高性能なものに交換する、通気を良くするなどがあります。
また、湿気対策と併せて漆喰などの吸放湿性のある素材を使うことでカビ繁殖を抑えることができます。
余談ですが、漆喰のアルカリ性にはカビを死滅させる効果も期待できます。
断熱・省エネルギー対策など他の工事と組み合わせることで、補助金の対象になることもあります。
新築のノウハウを応用して、現住家屋の大きなリフォームや、中古の家を購入してのリフォームも
多く手掛けています。
当社のことをもっと知ることができるページご用意いたしました。
下記アドレスからお願いします↓
2020.11.11
健康問題は寒い家のせい? Vol 2/5
前回に引き続き「家が寒いと起きる健康被害」を考えていきます。
今秋から一段と冬の気配が濃くなりましたね。
さて今回は「ヒートショック」についてです。
ニュースなどで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
・ヒートショック
居室(リビングなど)と浴室・洗面室などの気温差により、心臓や脳の血管が急激に収縮し、
湿疹や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす健康被害です。
厚生労働省の調査(※1)によると年間19,000人以上が亡くなっていると推測されています。
これはなんと交通事故死亡者数(※2)3,904人の4倍以上に上ります。
ヒートショックを防ぐにも「部屋間の気温差」を小さくすることが重要です。
特に浴室や洗面室など衣服を脱ぐ場所では対策をしたいところです。
ユニットバスでは「浴室暖房乾燥機」を点ける事例も多くなってきていますし、
洗面室でもドライヤー機能も兼ねた暖房機を点けたり、タイルの浴室にも取付けできる専用の暖房機があります。
また市販の電気ヒーターを洗面脱衣室に置き、浴室のドアを開けておくことも有効です。
そして、早く温まり、熱を逃がしにくい対策として「内窓」の設置をすることも多くなっています。
当社の建てた「暖かい家」とお客様の感想にご興味を持たれた方は下記アドレスから別ページもご覧ください。
peraichi.com/landing_pages/view/yamaharu1/
※1 厚生労働科学研究費補助金 入浴関連事故の実態把握及び予防対策に関する研究
※2 2016年 警視庁発表
2020.11.10
健康問題は寒い家のせい? Vol 1/5
すっかり秋も深まり、初冠雪のニュースも聞かれるようになりました。
朝晩がめっきり寒くなってくると、断熱性の高い家の効果が感じられるようになってきます。
寒くなると多くなるのが、寒い家による体の不調や事故です。
今回から5回に渡り、家が寒いと起きやすい健康被害と対策について考えていきたいと思います。
・高血圧
寒いと体全体に血液をより多く運ぶ必要があり、血圧が上がります。
その際に高い血圧により血管が傷むと動脈硬化を引き起こします。
その結果、血管が詰まったり、損傷して出血する脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などを引き起こす可能性が高くなります。
もっとも効果的な対策は
「家全体を均一な気温にする」
です。
言うことは簡単ですが、かなり大規模な方法になります。
この方法は、新築時はもちろん、大きなリフォームでも行うことができます。
また、窓の内側にもう一個窓を設置する「内窓」によってもある程度の効果が期待できます。
国の政策により、断熱や省エネの基準は高く決められていますが、当社ではもう一歩踏み込んだ
断熱、換気、気流の工夫により、暖かく省エネルギーで快適な家を提供しています。
当社の建てた「暖かい家」とお客様の感想にご興味を持たれた方は下記アドレスから別ページもご覧ください。
2020.07.11
「耐震」「断熱」性能が高い家を造ると窓が小さくなりがちな理由と対処方法
近年、耐震性や断熱省エネ性能の基準がより高度化、細分化されています。
一般の方にとっては全部ご理解される必要はないものですが、家造りをしている私たちにとっては
とても重要なことです。
「基準が高度化」したら現場はどういう対処をするでしょうか。
耐震については
・耐震壁を強くする(部材当たりの強さを高くする)
・耐震壁を多くする
断熱省エネ性能については
・高性能な断熱材を使用する
・断熱材の面積を多くする(壁面積を増やす)
ということが考えられます。
どちらにしても「壁を増やす」ことが共通しています。
そうすると必然的に窓を小さくすることにつながります。
また、外壁を構成する材料のうち「窓」は単位面積当たりの価格が高価なので
窓を小さくすれば工事費が微減するとも言えます。(当社実績から)
こう考えれば壁は強く断熱性は高くなるし、工事費は減少するし・・・と
なぜか話が良い方向に進みそうですが、注意点があります。
「窓には最低確保すべき面積が決まっている」です。
では窓面積は基準最低限にすれば良いのでは?
何か、ああ言えばこう言う話になっていますが、実は窓面積の計算方法で考えると
窓の場所によっては、とても小さい窓でOKになってしまうことがあります。
これでは合理的に見えても、家の明るさや満足度はどんどん下がってしまします。
一生その家に住むのですから。
対策は簡単で、断熱性能の高い窓にすることで広いガラス面積を採りつつ、熱の取得放散を抑えることができます。
性能の高い窓というと価格を心配される方も当然いらっしゃると思いますが、例えば標準仕様で採用している
会社はそのサッシの性能・価格を前提に、家全体の断熱性能など環境計画や必要な壁の耐震計画を
設計しているのでコストパフォーマンスは良く、価格と価値に納得のいく提案をしてくれると思います。
宣伝になりますが、当社ももちろん実施しています。
断熱・耐震・高性能窓のコスパが良い家の施工事例とお客様の声は下記アドレスをクリック!
peraichi.com/landing_pages/view/yamaharu1/
2020.06.30
沼津、三島で新築ご検討の方。「吹付け断熱」3つのメリット、1つのデメリットとは。
高い断熱性能で快適・省エネな家を提供する沼津市の工務店
山春建設代表の山田です。
「ウチは高い断熱性で快適ですよ~」と謳う住宅の会社はたくさんありますが、
お客様から見ると
「そもそも基準を知らないから、何がすごいのかわからない。」
と言われたことがあります。
ほとんどの方はそうでしょう。
説明する私も、いや、国の基準だって「計算上は・・」「機械で計測すると・・」
というレベルなのですから。
ただし、住んだあと、エアコンの稼働率や電気代を見れば確かにわかってきます。
こんな断熱ですが、今回は「吹付け断熱」のお話です。
吹付け断熱工法は当社でも標準採用している断熱方法の一つで、
壁の中に膨らむ断熱材を空気で吹き付けて、空間を断熱材で空間をすっぽり埋め尽くしてしまう
やり方です。
吹付け断熱作業中
説明していると長くなるので、私が感じているメリット・デメリットを簡潔に書きます。
メリット:
・隙間なく断熱ができ、壁内結露が起きにくい
・施工品質が安定している
(通常グラスウールの断熱は大工さんが行うが、吹付け断熱は専門会社の作業員が
専用の作業車両で行うので、技能にバラつきが少なく、高い品質を確保できる)
・飛散物質が出ないので工事が快適に行える
デメリット:
・吹付け断熱工事後のコンセントや照明器具の増設が基本的にはできない
このように良いことだらけですが、デメリットの電気配線変更ができないため、
吹付け断熱作業前に、スイッチ・コンセント・照明器具の位置をお客様立会いの下、
全て確認いたします。
そして「断熱性能」ですが、難しい話は別として、当社が採用している吹付け断熱工法では
「国が推進している最新の基準を十分クリアするレベル」ですので、別の回に書く予定の、
「ゼロエネルギー住宅」(ZEH)の性能を満たしています。
吹付断熱をした壁
「最新の性能基準」は前提とし、それ以外の
・こだわりの間取り
・自然素材
・明るい家
・柔軟に対応できる家造り
を強みに、住みやすい家造りをしています。
「住みやすい家造りをお客様の感想」にご興味を持たれた方は、下記をクリック!
peraichi.com/landing_pages/view/yamaharu1/
2020.06.14
沼津、三島、長泉町、裾野市で新築をお考えの方へ、分かりやすい説明を心がけている社長の断熱の話
建築技術者の私たちにとっては、業界用語を分かりやすく説明することは、専門的な説明より難しいかもしれません。
家造りの情報はたくさん出回っていますが、最近の家造りは高度化し、建築会社の
専門的な説明に辟易される方も多いのではないかと思います。
例えば家づくり計画の中で、「断熱」という用語はかなりの方が聞いたことがあると思います。
しかし断熱だけで省エネの快適な家はできません。
なるべく簡潔に書きますので少々お付き合いください。
断熱は熱の伝わりを遅くするものですが、もう一つ「遮熱」という概念があります。
「断熱」の目的が「熱の伝達を遅くする」ことであるのに対し、「遮熱」とは
「熱の放射を遮断する」ものです。
太陽に手をかざして暖かく感じるのは太陽の「赤外線」を受けて手が温まっているからです。
これは建築でも同じで、この赤外線を受けた材料は熱を持ってしまいます。
そして断熱材はこの赤外線を通過してしまいます。
そこで対策するのが断熱材と一緒に「遮熱材」という材料を使い、
赤外線を反射する工夫をすることです。
簡単に書いたつもりがやはり難しくなりがちです。
例えて言うと
砂漠に住んでいる人は暑いから裸かというと、意外にも長袖に近い服をまとっていますね。
日光を直接肌に当てず、日陰をつくって皮膚の温度が上がるのを緩和しているからなのです。
このように難しい説明を身の回りの出来事やモノに例えて説明するように心がけています。
当社で家造りをさせていただいたお客様にお話を伺ってみると、
「説明の分かりやすさ」
と
「山田の誠実さ、技術の専門性」
を挙げていただくことが多いのですが、私は
「お客様に専門的なことを説明しても分からないだろう」
ではなく、専門的なことも説明します。そのために言い方の工夫をたくさんしています。
そんな当社で家造りをされたお客様は、打ち合わせで覚えた建築の知識と出来上がった家が見事に
整合しているのを感じ取れるので、満足度と達成感がより一層感じられるのかもしれません。
もっと当社を知りたい方は下記をクリック!
peraichi.com/landing_pages/view/yamaharu1/
2020.03.24
高性能窓で快適な暮らし
こんにちは!
昨日の沼津は太陽が顔を出したり、強い雨が降ったり、
なんだか忙しい天気でした
日中いい天気だったのに、夜突然雨や強い風、なんて日が時々ありますよね。
窓がガタガタ鳴ったり、風の音がビュービューして気になったり、、
大人だけででは気にならなくても、お子様が生まれてからは
お子様が怖がることで音を再認識されたり、、
そんな夜を過ごされている方もいらっしゃるのではないでしょうか
前回の投稿で登場した窓を今回は少し詳しくご紹介しようと思います
先に当社の家造りの基本的な仕様を簡単にご紹介しますと、窓は、樹脂製や樹脂+木の断熱性がとても高い窓です。
ガラスも複層以上のガラスで、熱が伝わりにくい構造です。
また、壁の断熱材は発砲断熱材や壁の外側にある断熱材(外断熱構造)で隙間ができず、密閉する工法です。
どうして窓と断熱材のお話を簡単にしたかというと、
これらの構造は外からの音を遮り、吸収する性能があるので、家の中はとても静かなのです。
昨年の台風でも、次の日に点検にお伺いしたお客様から
『とても静かでした』と嬉しいお言葉をいただきました
雨風や雷の音もしっかり防いでくれたようです。
高性能窓は遮音性も高いのです
外が嵐でも、ぐっすり眠れる、安心安全な家造りを新築だけでなく、リフォームでも実現できます
是非ご相談ください
2020.02.05
新築進んでます!
こんにちは!
早いもので2月になりましたね!
さて、今回は今建設中の新築のお家での作業の一コマです
断熱材を施工しました。
機械で薬剤を吹き付けるとたちまち数十倍に膨らむ発砲断熱材です。
その断熱性能は凄まじく、現在の建築基準で定められている断熱性を簡単にクリアしてしまうほどです。
↑施行前と
↑施行後の画像を見比べると、
壁の中に、ほぼ一杯に充填されていることがわかります。
当社の家造りの『夏は涼しく、冬は暖かく、一応年省エネに』を
実現する標準の施工方法です。
新築のお宅も着々と完成に向かって工事が進んでいます
2018.12.26
現場から☺
こんにちは!
クリスマスの終わりと同時に、世間はお正月モードに突入ですね!
もう6日寝るとお正月~♪です、早いですね!
先週の新築のお宅です!
建方は上階に進み、ぬけるような青空のもと、屋根が組みあがっていきます。
建方が始まると、全体が出来上がっていくのがわかりますね!
幸い、ひどい雨もなくスムーズに工事が進むことに感謝です!
毎度のことになりますが、引き続き、安全第一で工事は進みます!
2018.10.19
切断してみると、、
こんにちは!
今日は小雨も降って、寒さが増しましたね。
突然ですが、、
こちら何かわかりますか?☺
これは、玄関ドアを切断したものです!
切られたドアなんてなかなか目にすることもないですよね!
ドアの厚さは7㎝、
これ1枚で気温差40度に対応(室内20℃、外気温̠−20℃)します!
北欧スウェーデンのスニッカルペールというメーカーのものです。
快適な室温にするには欠かせない機能性の高いドアです♪
2016.10.29
沼津で暖房費が年間に○○円もお得な家を建てたい方へ
「2020年を見据えた住宅の高断熱技術開発委員会(HEAT20)」の技術資料より
断熱性能の高い家と従来の家で、年間の暖房費の差額の研究結果が出ていました。
ここでいう「断熱性能の高い家」は熱損失係数1.84と、当社の標準仕様の家とほぼ同等の断熱性能です。
もっとも熱損失係数は旧基準の言い方で、今は外皮平均熱貫流率と言います。
ちなみにこの計算条件の「断熱性能の高い家」の断熱材の厚さは、グラスウールの充填断熱で
壁が155mm、天井で285mmもあり、多くの工務店が行っている壁の厚さの中には通常入りきらない厚さです。
(仕様規定)
当社は外張り断熱構造と断熱性能の計算で、同じ性能でも断熱層を薄くしたり、
設計の自由度を高めることができます。