コンパクトな家の魅力は? 1
2016.08.03
大きな家=豊か 小さな家=貧しい ・・・一昔前の日本ではこんな考え方が一般的でした。アメリカでも然り、です。
しかし「何をいいと思うか」という価値観で住宅に求めるものは多様化し、変化していきます。大きいことは必ずしも豊かとはいえないことに多くの人が気づき、時代も昨今の景気を考えれば、コンパクト、省エネが主流になっています。
今回から4回に分けて、小さな家でコンパクトに住まうことの意味、メリットを考えていきます。
1回目 エコになる
ここでいうエコとは、エコロジー&エコノミーです。この2つの言葉の語源は同じ「オイコス」(家の意味)だそうですが、確かにこの2つは表裏一体です。
ポイント
小さな家にしたうえで、家の断熱性を高め、光熱費を抑えてコンパクトに住まえば、エネルギー消費力は減ってエコロジー(環境に貢献)になり、光熱費が削減されエコノミー(家計に貢献)になります。
また、小さな家にすると敷地が小さくてすむ分、土地代が安くて住みます。
仮に坪単価40万円の土地を50坪買うと2000万円ですが、30坪の土地なら1200万円で済み、800万円の差が。
そこに坪単価70万円の家を建てる場合、40坪の家とすると2800万円(+消費税)ですが、
30坪なら2100万円で済み、700万円の差です。
差額の合計は1900万円にもなり、大幅にエコノミーになります。
ここで問題になるのが、「小さい家を建ててしまって住みにくいのではないか」ということですが、例えば、当社でコンパクトな住宅をご希望の時は
オープンプランニング
といって廊下を造らず、オープンスペースのような「空間」で生活動線をつなぐ設計手法を採ります。(私の家がそうなっています)
小さな家だからといって決して遠慮することはありません。ご期待以上の提案を致します。
次回2回目は「暮らしがシンプルに」を考えていきます。